先週、テレビを観ていると、
「家族へのお弁当は、冷凍食品でいいと思う」
という発言をされている人がいました。
最近の凝ったお弁当が
持てはやされることを
受けてのことなのでしょうか。
お弁当は美味しければよい
のであって、
今の冷凍食品は美味しいのだから、
それで充分、とのこと。
視聴者からの
「手作りには愛情があるから。
それは伝わると思う」
という反論に対しては、
「愛情を感じてくれるという考えは、
相手への押し付けで、自己満足」と。
「この考え、みなさんどう思いますか?」
同じく先週、
サラリーマンの昼飯を追う番組
『サラメシ』を観ていたら、
こんなお母さんが出ておられました。
お母さんは、中学生の娘さんと旦那さんに
毎日お弁当を作っています。
「元気が出るだろうから」と、
カラフルなピックや仕切りでコーディネート。
その甲斐あって、
「嫌なことがあってもお弁当を見たら、
元気出るんだよね!」
というような感想は一度ももらったことがなく、
二人からの反応は一切なし…。
そこで、テレビ番組を通して、
胸の内を聞いてみたいとのこと。
すると、娘さんの想いがわかりました。
「派手なお弁当はイヤ、
みんなと同じように、
普通がいい」
(≧◇≦)!!!!
お母さんは、うすうす感じていたそうですが、
本音を知ってしまい、愕然。
「愛情を感じてくれるという考えは、
相手への押し付けで、自己満足」
という前出の声が頭をよぎりますね。
お母さんサイドに立って考えると、
お母さんの想いは、
結果としては、伝わっていないけれど、
家族を想っている、
つまり愛情を注いでいる点では、
素晴らしいと思います。
毎日、毎日、
作り続けることは大変ですからね。
自分の満足感がないと、
作り続けられません。
だからこそお母さんが自分自身のために、
キャラとかデコとか
何かしらの工夫を必要とする!?
何にしても、毎日作ることも、
工夫を凝らすことも、
尊敬に値します。
その点は、誰がなんと言おうと、
自分で自分を褒めていいと思います。
「私、よくやってるなあ」と。
なのに、
想いが伝わっていなかったのは、
本当に辛い。
愛情を出す方向性が
ちょっと違ったんですよね…。
なぜ違ったのか。
気持ちを聞けなかったから。
聞いていたら、話し合えて、
お互いが譲歩しつつ、
ベターなお弁当を作っていけたはず。
まあ、「うすうす」と
二人の気持ちはわかっていたというのがね…。
だったら…、ね。
「うすうす」といった
“違和感”は、
当たっている確率が高く、
違和感を無視すると、
良からぬことが起きるという
確率も高いです。
この点で早めに勇気を出して直接聞いていれば、
愕然とまで至らず、「やっぱりか!」
と笑って方向転換ができたかもしれません。
テレビ番組へ応募する勇気はあるのに(笑)。
なんにしても、自分では質問できなかった…。
いったいお母さんの何が、
自分で聞くという行動を阻止したのか?
頑張る自分を認めてもらえなかったら
悲しいなあ、という気持ちが。
などなど、いろいろ考えられますね。
ここ、とても大事です。
娘さんも旦那さんも、本当にイヤなら、
遠慮せずに、うまいこと、
自分の気持ちを伝えたらよかったんですよね。
本心を伝えたら、
頑張ってるお母さんに申し訳ない?
(そう考える二人なら、優しいんですよね)
でも、もし頑張ってるとわかっていたのなら、
わかっているからこそ、
伝えてあげるほうが良かったのかな、
と私は思います。
「頑張ってる」は曲者ですからね。
「頑張る!」は、美しく聞こえますが、
大半が無理をするということです。
誰かのためにやっている場合、
大きく頑張った分、
大きく期待した分、
落ち込みも大きいですし。
(経験あります…)
さて、
他人さまのお弁当問題を
勝手に考察しており、
余計なお世話と言われそうですが(笑)、
お弁当だけではなく、料理や家事も、
そのほか仕事や恋愛、結婚、人間関係
などなどいろいろなことも、
同じことが言えると思うのです。
違和感を抱いたら、
勇気を出して行動する。
もしできない場合は、
『何か』が止まらせている。
さらには、
自分のために力を抜くことも大事
と思います。
(すでに抜きまくっている人は、
それ以上抜かない方がよいかもですが…💦)
(“手抜き”じゃなく、“力抜き”ですからね)
お弁当は
心を込めて
丁寧に
手間をかけて作るものなのよ!
と心から本当に思っているのであれば、話は別。
でも、
自分にじっくり聞いてみて、
「ホントいうと毎日はいやなのよね」
「ホントいうとやめたいなあ」など
負担になっていると感じるなら、
その気持ちをごまかさないで、
ほどほどで対応した方が心身のために良い
はずです。
頑張って力んでのぞむより、
力を抜いて自然体でのぞむ方が、
最高のパフォーマンスを出せることは
スポーツ界では熟知されていますからね。
きっとなんでもそう!
と、わかりつつも、
誰かの顔や声や気持ちが
頭の中に介入してくると、
頑張るのかもしれませんよね。
そうなりかけたら、
まずは「自分のために」と言い聞かせ、
自分が、自然に、
楽しみながらできる範囲で行動する。
ヒントは、
自分のために作って
自分ひとりで食べるなら、
こんなお弁当にする!
そして、大事なことは、
お弁当の真の目的を考えるということ。
それがわければ、
それ以上でも、
それ以下でもないお弁当
×自分の楽しみ
で作っていけばいいんじゃないでしょうか。
相手への想いを入れたい場合は、
「愛情」と声を添える程度のものを!?
作り終わったら、自分への愛情の一言は必須!
「お弁当を、料理、家事、仕事、恋愛、結婚など置き換えてみると、いろいろわかるかもよ」
ちなみに、私の母は、
私が中学生になってお弁当が必要になったとき、
学校までの距離が近いからと、
こんな提案を持ちかけました。
「遠くから来る子と比べたら、
それだけラクできるんやから、
その分の時間を使って、
お弁当を自分で作ったら?」
私は、まんまと乗ってしまい、
3年間、自分で作ってしまいました(笑)。
当時は冷凍食品を選ぶのが嬉しくて、
毎日のように使っていました。
作るのが面倒なときは、パンを買って。
パンが食べたい時も、パンを買って。
ときどき、今でいうキャラ弁の端くれみたいなのも作ったりして。
子どもって力の抜き加減を
知っているなあと思います。
だから3年間も作れただろうし、
結構楽しめたし、
達成感があり、
自信にもつながりました。
結果的に私にとって良かったのですが、
母にとっても良かったんですよね。
3年間、お弁当を作らなくて済んだわけですから!
母のように、命令ではなく、提案にして
上手に言いくるめる方法もあるんです(笑)
※母はいたって真面目に提案してたと思いたい。
そういえば、私の弟は、
おかずの王道3種類だけを
毎日入れてくれたらOKという人。
それら以外だと機嫌が悪い(笑)
そんな人もいるんです。
ということで、
皆さまのお弁当が
作る側にとっても、
食べる側にとっても、
心地よいものでありますように。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
自分の何が、行動を阻止させているのか。
知りたい場合は、
自分の何が、過剰なまでに頑張らせてしまうのか。
知りたい場合は、