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ai fukuda

草木染め手まりづくり<春の部>1日目


VERY PARADISE!として初となるイベント【あたまリラックス講座】を開催しました。

内容は、「草木染め手まりづくり」

この講座は、春、夏、秋、冬の4回開催する予定で、頭をリラックスさせつつ、それぞれの季節の手まりを仕上げます。

会場は、大阪の最北にある能勢町。棚田を眺められる古民家「染めどころ ゆう」

1日目は、草木染め(講師 染色家 山本有子)

2日目は、手まりづくり(講師 手まり作家 布 仁美)

両日の進行(「あたまリラックス」についての解説) VERY PARADISE! 福田 愛

今回3月26日(日)におこなったのは、春の手まりづくりのための草木染めです。

【あたまリラックス講座】の草木染めは、いま、まさに、野や庭など目の前に育っている草木を自分の手で摘んだり採ったりすることからはじめます。その後、自分たちで煮出し、2日目に作る手まりのための糸を染めるのです。(但し、山桜は煮出しに時間がかかるので事前に講師が作った染め液を使用)

今春は、ゆっくり進んでいるので、「染めどころ ゆう」のまわりで、染められるほどの量が群生する草花は限られていました。

姫踊子草(ヒメオドリコソウ)

芹(セリ)

さらに、庭に植えられ花が開く前の

ミモザの葉

山桜の枝

この4種。

その結果が、写真の乾かしている糸。

左から、芹、ミモザ、山桜、姫踊子草

(※それぞれ糸の素材も色止め液(媒染液)も異なります。)

ちなみに姫踊子草は、こちら↓

さて、なぜこの「草木染め手まり」が、頭をリラックスさせるのか?

答えは、余計なことを考えないでよいから

1)いま目の前にあるものを意識・集中・観察することで余計なことを外に出せる

2)いまあるものを使い、型どおりに進めることで余計なことを外に出せる

からなのです。

余計なこととは、

・不安・焦り・心配・悩み・寂しさ・憎しみ・怒りなどの持続する強い感情

・疲れるほど考え続けていること(仕事のことなど)

・ごちゃごちゃになるほどの多種多様な情報

・自分だけの利益や満足だけを求める強い気持ち

例えば、余計なことを考えていると、どうなるのでしょうか。昨日の失敗を引きづっている人の食事の時間でみてみると、

頭の中は「どうして、あんなことをしてしまったのだろう」とクヨクヨのリフレイン。

手は、食事を口へ運ぶ。でも、頭の中は、あいかわらずクヨクヨ。

どんな食感だったか、どんな味だったかを、感じずに飲み込んでいる。

頭は昨日のこと、体(手)は食事のこと。ふたつはチグハグの状態。心ここにあらずの食事。

飲み込むだけの食事をするだけでは、心は満足感を持てません。

満たされない時間。

満たされない日々。

満たしたい。満たしたい。満たしてー。

やさぐれ人生。(飛躍しすぎ!?心地よい生き方から離れていきます)

誰にでも身に覚えのある余計なことではないでしょうか

そこで、余計なことを考えないようにしては?と。

<ここで、頭から体への影響について>

ここでいう余計なことは「ストレッサー」と呼ばれているのですが、私たちはストレッサーによってストレス状態になります。これが、いわゆるストレス

頭の中が、ストレッサーを感知すると、司令塔(視床下部)へ伝えます。

過剰なストレッサーを受けると、視床下部はオーバーワーク。

全身へ様々な指令を上手く伝えられなくなります。

その結果、

呼吸や体温や血圧といった体の働きを調整する「自律神経」

ホルモンや内臓の働きをつかさどる「内分泌」

外から侵入した異物から体を守る「免疫」

は、上手く働けなくなります。

これら3つは、私たちの健康を維持するよう相互にバランスを保っています。

だから、過剰なストレス状態が続くと、自律神経がバランスを崩すだけではなく、内分泌も免疫も働きが低下するのです。つまり、体が弱ってきます。

怖がらせるつもりはないのですがね。そういうことなのです。

だから、「あたまリラックス」!

今回の手まりの見本。文様は「一重桜」

●今回の草木染めの場合

◇そのとき、手に入る草木を使用。

自然が生むものなので、自分の欲は無用。「あれも欲しかった」という悔しさは生まれないはずです。

◇講師が伝える手順どおりに作業をおこないます。

自分の欲を出すことなく、ひたすら作業に取り組めます。

◇目の前にある草木、染め液、糸に意識を向け、集中し、五感で観察します。

目の前以外のことは考えずにすみます。

●今回の手まりづくりの場合

<文様>

一重桜

<使用する糸の色>

4色

◇この時季ならではの用意した糸で型どおりの文様を刺繍していきます。

自分の欲を出すことなく、ひたすら作業に取り組めます。

◇自分の手元を意識・集中・観察します。

目の前以外のことは考えずにすみます。

といっても、「悔しさ」「自分の欲」「目の前以外の考え」が現れてしまうこともありますよね。でも、大丈夫!そんなときは、「ふふふ、現れたな」と言ってあげれば、大丈夫。

手まりづくりでは、【おまけ】として、肩に力が入らない座り方をお伝えします。

⇒肩に力が入ると体は緊張し、息が浅くなります。力を別のところに入れると、体が緊張しないので、バランスのよい呼吸ができ、体が緩んだまま。

今回の「草木染め手まりづくり」は、両講師による教室とはイレギュラーの内容です。

頭をリラックスさせる方法の一つとして、VERY PARADISE! が「よさそう」「楽しそう」と思えることをくっつけてアレンジを施して企画した講座なのです。

ミモザの枝を1本だけ伐採中

ミモザの葉を外して煮出す準備

ミモザで染めた糸を水洗い

芹採り

芹を煮出した液へ

山桜の液

山桜染めした糸を水洗い

参加者の皆さんは、「草木染めをしたい!」「手まりをつくりたい!」という動機で参加されている方が多く、草木染めを充分に楽しめる内容でもありました。

頭をリラックスさせる方法は、日常でも活用していただけたら嬉しく思います。

今後も趣旨にご賛同いただける方と様々な「あたまリラックス講座」を開いていく予定をしているので、頭をリラックスさせたい方、もちろん内容に興味をお持ちの方も、ぜひご参加くださいませ。

手まりづくりについてのレポートは、4月10日以降にお知らせします。

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