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ai fukuda

草木染め手まりづくり<春の部>2日目


あたまリラックス講座「草木染め手まりづくり<春の部>」の2日目(4月9日)は、1日目(3月26日)に草木で染めた糸を使って、手まりづくりをおこないました。

1日目については、こちらを クリック!

手まりづくりの講師は、手まり作家の布仁美さん。

「あたまリラックス講座」では、いつもと異なるイレギュラーの内容で講座を進めていただきました。というのも、通常の教室では、何十種類とあるカラフルな糸が用意され、参加者が好きな色を選ぶことからスタートするのです。

今回は、4色。

4月9日ではなく3月26日という日の自然の中にあった植物から色をいただいたので、その日の色(いわば、旬の色)を使って「3月26日の手まり」を作ってもらいたいというのが趣旨でした。

現代人は、今あるものだけで暮らす&生きるということがなかなかできないですよね。ないものねだり、と言いますか、あるものに満足できない、と言いますか。

余計な欲を持たずに、「ま、いいか」と、今あるもので納得していけば、ストレスにつながる感情を減らしていけるはずで、あたまはリラックスするはずなのです。その練習としての講座をはじめたくて。

ところが、講師陣のご好意で、お手持ちの糸の中から赤や濃黄など効かせる色を用意して下さったこともあり、少しの欲は「ま、いいか」ということで、少しだけ色を追加することになりました。そのあたりは、柔軟に(笑)。

布さんが作って来て下さったピンク色の手まり芯が配られると、その場も参加者の気持ちも一気に華やぎ、まずは、地割からスタート。手まり芯を地球に見立て、北極、南極、赤道の地点をマチ針で印していきます。

今回、布さんの手まりづくりを「あたまリラックス講座」に選んだ理由は、昔ながらの文様(型)通りに作るところでした。型どおりに進める茶道や華道等のように自分の欲を出せないことが頭に良い効果をもたらすと期待してのことです。

文様は、参加者みな同じで、「一重桜」↑こちらは布さんが作られた見本。

北半球にも、南半球にも桜を咲かせるために、どちらも10等分に分割したら、ベースは完成。ここまでが大切で、手まりづくり初体験の方々には難関でした。

難関ゆえに、集中力は高まります。

やや花冷えとなった当日は、室内で、ストーブに火が付けられ、その上にはヤカン。しゅんしゅんと湯の沸く音が響くほどの静けさが、皆の集中力の高さを証明していました。

もしここで、余計な考えが浮かぶようであれば、自分の手をひとつひとつ観察するかのように、「北半球にマチ針をさす」「赤道にさす」というように、作業を細かに解説していくと、集中できます。その際に、間違った場合、「間違った」との解説はOKですが、「間違った、ああ、私って、ダメだわ」という判断はしないほうがよいのです。リラックスできませんからね。でも、もし判断してしまっても、「ああ、私って、ダメだわ、以上!」と言って、遮って、解説に戻るのがミソです。

つづいて、糸で刺繍していきます。布さんの丁寧な教え方で、摩訶不思議な手順に思えた刺繍が、どんどん仕上がっていきました。

集中しすぎると、休憩。1日目には咲いていなかった、草木染めに使った山桜やミモザの花を見に行ったりする人も。

昼食やおやつなどの時間を含めて、約6時間。

「世界にひとつ♪世界のひとつ♪」と喜びたくなるまでの世界にひとつの手まりができあがりました。あと、一歩という人もいたのですが、集合写真。

お子さんを保育所に預けて参加して下さった方は、お迎えの時間があって、少し早めに終えられたので、別撮りに。

今回の草木染めした4色の糸のみで作られた手まりはこちら。

この手まりづくりを通しては、いろいろと発見がありました。

ほぼ同じ色の糸を使って、同じ文様で作っても、それぞれの桜に仕上がるというおもしろさ

型どおりでも、やはり、それぞれの性格は出ますね。

使える色は限られてはいますが、どこにどの色を使うかは、その人の自由でしたしね。

限られた中の自由は、無限の中の自由より創造力をかきたてる!?

頭がリラックスすると、つまり、余計なことを考えず、頭がからっぽ状態になると、

緊張のない脳になるわけですから、創造力は高まるそうです。

できあがりを見せ合いっこするとき、それぞれのイイところや持ち味を、褒め合っておられ、「かわいい」「きれい」と黄色い声!?も。とても美しく和やかな時間でした。

私の好きな言葉のひとつ、なぜか英語ですが、「Celebrate the differences」に通じるものがあるな、とひとりでニヤニヤしたのでした。

夏の部は、「染めどころ ゆう」で育てられている生藍が育つころに。生藍を煮出して染めて、山本先生が建てられた藍でも染めて、青系の手まりができあがるかな、という話をしました。

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